いちぢんの風 伊波虎英 今もまだ阪神電車に揺られゐむすこし疲れて岡八朗は 注ぎたる水にグラスはぐらつきぬ胡麻ひと粒のもぐりこみゐて みどり濃き菠薐草につぶしつつ胡麻をふらせし母のおゆびは 海原のかなたに生れて海原のはるかに果つるいちぢんの風 風…
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