三月の耳 伊波虎英 松島アキラの「湖愁」流るるラジオにて母の青春よみがへる朝 一杯の水飲みて寝るならはしは朝のゆまりの爽快をよぶ 廃屋の解体されて後をなほ黒猫はゐて更地を統べる 放たれて花粉まみれの蝶は舞ふ可憐なくしやみ響く車内に 啓蟄の耳より…
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