◆ シフォンケーキと万年筆 伊波虎英 ある小説を読んでいる時のこと。蚕の繭を茹でる生臭い匂いの描写 が出て来て、別にその文章自体はどうってことはないし、僕自身も 一度も繭を茹でる匂いを嗅いだことはないのに、なぜかその生臭い 匂いを非常にリアルに感…
五月のうた 伊波虎英 五月とは街ゆくひとが誰もみな青眼をして迎ふる季節 精神がでぃらんでゅらんと移動する五月の風にほぐされながら 壺中の天めがけビルから飛び降りる勇気はなくてスマホをのぞく 猫の目と犬の目のひと語らへり小鳥さへづる音色をさせて …
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