2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

揖保川は異母川 斧で首刎(は)ねし兄弟姉妹の血に染まる夕 筒形の郵便ポストに出会(でくは)せば血まみれの兵士に見ゆ、今宵 を活用させてググれども娼婦ソーニャに巡り会はざり AKOUGISIと入力すれば四十七士の名で満つるちひさき画面 手のひらに…

 (3/9記)

鉄橋を渡りて大きくカーブする先頭車輌は秋日に傾ぐ 竹内タカミ 主役にはなれないけれど光ってる海老天丼の中の茄子天 桂はいり 会社までいつもと違う道で行く それでも何も起らないだろう 何処からか We are the champion 漏れ聴こえエレベーターは一階に着…

 (3/9記)

雨が降る予感は腕を上げる時つけ根に宿るかすかな痛み 滝田智恵子 コスモスの花のあはひに見え隠れして子供らの白い帽子赤い帽子 矢野千恵子 街灯の下にだけ降る雨があり世界はうすく仕切られている 猪幸絵 秋晴れに洗濯物の美しく不肖の息子が親を看る家 み…

 (3/8記)

歩を休め紅葉の音をひろひたり熊除け鈴が腰にさわげば 庭野摩里 軒下にたたずみながら見上げおり雨というこのささやかな檻 内山晶太 雨しろく白くはげしく窓に降るすこぶる晴れし昨日を消して 春畑茜 ゆれやすき身をゆらしつつひたのぼるけぶりは天を恋ひて…

 (3/6記)

画廊店主言えり平山郁夫はも絵を描かざれば誠に良きひと 宮田長洋 うすいうすい夕刊届き島の夜の月は齢(よはひ)を重ねて太る 渡英子 磯巾着の触手にふれるクマノミを思いつつぬるき雨に濡れおり 平野久美子 穂ススキの何百万の光線は自転車一台容れて折れ…

☆ 2.1:ニオイの日 伊波虎英 2005年01月03日 (月) 13時42分 UFOヲ追ヒシ矢追氏ニオイの日 ☆ 2.2:夫婦の日 伊波虎英 2004年12月25日 (土) 10時22分 夫婦の日振り込め詐欺のをんな泣く ☆ 2.3:のり巻きの日 伊波虎英 2004年12月27日 (月) 16時48分 のり巻きの…