2002-01-01から1年間の記事一覧

◆ ニューウェーブとは呼ばせない 『短歌』十二月号の特集記事「新鋭歌人の短歌観」に、松村正直氏が「もうニューウェ ーブはいらない」と題した文章を寄せている。「ニューウェーブの時代はもう終ったのだ。」 で締めくくられたこの文章は、意図的であるとは…

◆斎藤典子『サイレントピアノ』(青磁社 2002年) 328首。 「短歌人」所属。歌から察すると教師をされている方のよう。 関西在住ということで僕もよく題材にする梅田の赤い大観覧車や 太陽の塔、じゃんじゃん横丁などの歌もあり親しみを感じながら読んだ。 …

◆永井陽子遺歌集『小さなヴァイオリンが欲しくて』(砂子屋書房 2000年) 592首。 『てまり唄』以後の作品を発表順にすべて収録した遺歌集。 「うさぎのひとりごと <遺稿>」として未発表作品11首も収録されている。 1988年に雑誌に発表した小池光…

◆永井陽子第6歌集『てまり唄』(砂子屋書房 1995年) 300首。 『モーツァルトの電話帳』に引き続き、彼女の歌集を読んでみた。 「あとがき」で、永井さん自身が 「どちらかというと私性の強いこれらの作品」と書いているように、 脳梗塞で倒れ、施設へ移…

◆永井陽子第5歌集『モーツァルトの電話帳』(河出書房新社 1993年) 「本歌集は、一九八七年(昭和六十二)から九三年(平成五)までの七年間の作品より、 主に人名・書名などの入った短歌一八〇首を選び、一首の始まりの表記によって 五〇音順(歴史的かな…

◆吉浦玲子第1歌集『精霊とんぼ』(砂子屋書房 2000年) 母子家庭という現実の中で詠むわが子の歌、職場詠など約370首。 子供を詠んだ歌以外にもにすてきな歌が多かったので なるべくそちらのほうから10+1首選。 雨として絞らるる前いちめんに雲は膨…

<NHKラジオ第1「土曜の夜はケータイ短歌」> (http://www.nhk.or.jp/tanka/) 自転車に美輪明宏がまたがってこっちにやって来るように、夏 (2005年4月のテーマ「自転車」 4/23斉藤斎藤さん、4/30穂村弘さん選) ぴしゃぴしゃとマガジンを繰るみずおと…

<ポップ・ドラゴン「みんなの1句」入選履歴> ☆「虹下群羊」という筆名で投稿 (杉山竜さんのサイト http://www.iris.dti.ne.jp/~s-ryu/) 【2002年】じゅうぶんに伸びきってから切るしっぽ (3月15日) 三瓶に癒されている俺がいる (6月 4日) …