春の陽を背にのせきたる白き猫われのかたへに濃き影をおく 森脇せい子 夕暮れのわたしはどんなに畳みても元に戻らぬ朝刊のよう 高木律子 愛されしヨハネを思えば動脈は歇(や)むなくめぐる紫色に 塩野朱夏 「バス」を「馬車」と聞き違へたる電話口 朋の遠方…
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