◆「天文台まで」守谷茂泰 木犀の香が柱へとしみてゆく生家に小石のごとく眠りぬ 天文台へ行くバスのなか誰も居ぬ座席が鰯雲となりゆく 拾いたる落葉に地図の浮かび出てこの秋も乗り遅れたままだ 銀杏の葉落ち尽くしたる青空は鳴り出す前の楽器のごとし 電飾…
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