釘を踏んでゆるゆる薄くなってゆくタイヤのごとし何もせぬ日は 今井千草 耳ぞこに絹糸一本はりおきて降りつむ夜半の雪の音きく 寺島弘子 沈黙の臓器のごとき地下鉄のホームに夜が青ざめてゐる 倉益敬 鬱の字の木と木の間(あひ)に缶は立つ冬のをはりの雨溜…
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