2010-12-18から1日間の記事一覧

木犀のかをりは反魂香ならむ朝の境内にあまねくにほふ 洞口千恵 歌集一冊書き写したるノートには三年前の力ある文字 下村由美子 月は何のために出ていた 少年を殺めたひとりも照らしきれずに 津和歌子 図書館の本に引かれた傍線を消す引くべきはここじゃない…