torae1732004-06-03




ケータイに薬缶声(やんがんごえ)を吹き込める男と昼のバスで運ばる


さ牡鹿の入野のイラク派兵とは月の光も射さぬ闇なり


HALCYON DAYSハルシオン・デイズ)終わらす雨が降る銀の魚になりたきひと日


『木に縁りて魚を求めよ』鶉鳴くブックオフにて歌集を求む


柿の実をもつ妹のちいさき手より夕焼けるわが荒野かな


空を引き寄せることなく少年の凧は遠くに見えなくなりぬ