2004-11-27 ■ 短歌人(月例作品) 短歌 大和青果店主(あるじ)が叩き売る黄金のバナナ黒ずむは美(は)し ああ、夏の死者たちが見た夢だから九月の空はこんなに高い 利かん気のさくらは十九歳(じゅうく)、三人の兄に「桜ん坊」と呼ばれて 発見! < 日の丸おじさん > 秋場所に パラリンピックは応援しない(ようだ) お酌するときは右手だ、手刀も、人をナイフで殺めるときも 包み紙かさかさ鳴らし巨大(マクロ)なる動物たちの最後の晩餐 伊波虎英