2005-12-27 ■ 短歌人(月例作品) 短歌 『緑色研究』と『感幻楽』のちやうどあはひに生まれけりわれ 邂逅は『詩魂玲瓏』以後にしてわが誌(しる)すうた偽書めきてゆく 十月は怒りの遣り場に困るゆゑ < 佐野朋子去月 > と名付けむ 秋篠宮親王が放鳥をせしコウノトリは喩にあらず予言 便所タンクのしくみに感心しつつわれゴムフロートなる部品を替へき 古書のまちかっぱ横丁ぶらついてパチンコすればうたの浮かび来 伊波虎英