『緑色研究』と『感幻楽』のちやうどあはひに生まれけりわれ


邂逅は『詩魂玲瓏』以後にしてわが誌(しる)すうた偽書めきてゆく


十月は怒りの遣り場に困るゆゑ < 佐野朋子去月 > と名付けむ


秋篠宮親王が放鳥をせしコウノトリは喩にあらず予言


便所タンクのしくみに感心しつつわれゴムフロートなる部品を替へき


古書のまちかっぱ横丁ぶらついてパチンコすればうたの浮かび来  伊波虎英