2006-07-09 ■ アンソロジー 鑑賞・短歌人 ◆受賞作 「分身」滝田恵水 始業ベル鳴りて生まれる分身はいつも尖った視線を放つ 金属に眠る神様起こすためワイヤーブラシ新しくする 居場所なきほこりは空に導かれひかりの神が歩きはじめる 長靴をはいて走ればとりあえずガンバッテイル記号となりぬ 形容詞なき国へ行く儀式なり書類に数字記入すること (2007.1.1.記)