2007-01-29 ■ 短歌人(月例作品) 短歌 浄水器なきわが家にもフィルターの交換告ぐる電話機があり 浄水器普及するごと核兵器われら望むや < 美しき国 > あをによし色づき鈍き樹々ふならふならと連れてあるく山道 学習放獣すれど学習をせぬクマの子は銃殺さるも 母親に疎まれ母に捨てられし破顔の遺影によく肖たる母 六度目の冬は来たりてユニクロのフリースさつさと着殺せといふ 淀屋橋まで三十円ぶんあるき二百円でゆく中央図書館 伊波虎英