2008-09-27 ■ アンソロジー 鑑賞・短歌人 「だるまさんがころんだ」ふっとふり向けばみな野仏に いつまでも鬼 後藤祐子 ごみ回収日の朝だけに会うひとたちが気圧の谷を呼びよせている 今井ゆきこ 気がつけば鳥類図鑑かなしかりここに載(の)るもの皆翔(と)び去れり 田平子 あいさつを終えてはらりと去るような猫のリズムを持たないわたし 中井守恵 己が子が人を危めしその時に吾はなれるかマテオファルコーネ 藤倉和明 (2008.9.28.記)