2009-06-11 ■ アンソロジー 鑑賞・短歌人 処刑場囲む群集の子孫として我らカメラ付き携帯を持つ 伊藤壽子 吊革に手首をいれる癖があり前世は奴隷と思いしラッシュ 渡口航 桜咲く堤を見つつ草楽さ、回文つぶやく草なりわれは 本田鈴雨 上映会なれば見知らぬ人たちと並び観てゐる金魚の交尾 勺禰子 ふるさとに大鍋は眠りこけてゐむ雪さらさらとふりつもる夜半 梶崎恭子