2013-06-01 ■ 短歌人(月例作品) 短歌 浪花かしまし 伊波虎英 咲き急ぐさくら三月たかじんが戻つて来たと浪花かしまし (濁音のある)ラジオから(濁音のある)テレビへと澱は積もりて (濁音のある)テレビから(濁音のない)ネットへと上澄む世界 百グラム体重減るはなにゆゑか左足からはかりに乗れば アベノミクスが成功してもしなくても堀江貴文はまた太るだらう ルーキーの第一投の直球がミットを鳴らす弥生尽日 四角より丸き容器のヨーグルト掬ひやすしとスプーンよろこぶ 花散らす春の嵐にまぎるるは死にたる後のわれの感嘆