2007-05-06 ■ アンソロジー 鑑賞・短歌人 朝昼晩もりもり御飯を食べながら夫は米の値段を知らない 山本照子 美しき蜻蛉(とんぼ)玉得し我が物といふをためらふまでにうつくし 梶崎恭子 春の日は影ひきながら赤光会斎藤病院門をとざせり 越田慶子 おのが身の咀嚼され胃に落つる音をはりに聞くかパンの耳はも 吉岡馨 列島は「宵待草」の女人(ひと)に似てことに東海の腰の羞(やさ)しゑ 高島藍 (2007.5.24.記)