2008-11-08 ■ アンソロジー 鑑賞・短歌人 局地的豪雨北上しておりぬ最近の若い雨は、と思う 津和歌子 ちいさな事につまづくわれは弱き者強さ欲しくて見るエド・はるみ 阿部美佳 己が身は先に滅ばん堂々たる十年保証の単三電池 生野檀 革命を信じて割れているざくろ残酷なほど赤く溢れて 森直幹 草原のキリンは深く首を折り夕陽の溶けたみづを飲みをり 松野欣幸 街なかに山なす古墳一座あり朝の光に黒く迫りく 村田耕司 「毛受(めんじよう)」とふ姓が読めずに「先生のくせに」と言はれし若き日のあり 八木明子