2009-01-12 ■ アンソロジー 鑑賞・短歌人 どうしたことか声がこんなに震えてるああわたくしは怒っているのだ 山本照子 オルガンの蓋をあければ雨降りの路地の匂いがふいに広がる 中井守恵 「あざみ」の子は「あさつき」母は「やまつつじ」 母系をたどるサルの名前は 野上佳図子 ぴらぴらと動くてのひら近づきてあなたにだけよと噂耳打つ 石川普子 色紙のやうな服着て園児らが病院の横ならんで通る 服部文子