説明はつかないけれど会社では私に対する評価は低い  森直幹



世の中をはすかひに見る我がゐる、否、世の中こそはすかひならむ  高山路爛



まつさらな五月の空はどこまでもまつたくもつて煌太日和だ  近藤かすみ



奔放な歌詠む友の休みいて律儀な歌群しだいに重し  野村千惠子



前田敦子大島優子篠田麻里子 「子」のつく名前滅びずにおり  津和歌子



蔦は納屋を覆いぼくは母を労わるからいつ来てもいいこの家に夏  久保寛容



蕊だけが残った百合の花のよう高きスタバの椅子に腰かけ  磊実