2011-12-15 ■ アンソロジー 鑑賞・短歌人 発電はせねどなほ発電所とふ立地の村は息をひそめて 関口博美 放射能米をつくれぬ農の人つばめのためと田に水張りぬ 中田公子 焼きただれし線路も石も取り除き仮設の店への近道作れり 阿部凞子 除染効果は薄しといえどフクシマのひまわりの花健気に咲けり 菅原和江 死者にまで降る放射性物質か此岸のみづに墓石を洗ふ 洞口千恵 とりあへず昨日の新聞かたづける原発の上に台風のせて 近藤かすみ 原発の上も照らすか五ミリずつミシガン湖上に肥りゆく月 川口かよ子 (2012.2.6.記)