2014-04-01 ■ 短歌人(月例作品) 短歌 冬の星 伊波虎英 歌ひとつふたつノートに書きうつす冬の星座を匿ふやうに 児に神の宿りてをれば母が児を詠みたる歌も神を宿せり ささやかな死後の名声乞ふ自称詩人がつむぐ繭、夢、冥途 岡田栄悟の名は忘れても佐村河内守といふ名は忘れぬだらう 刹那、燃え果つる流星 生きながら乞ふ名声は死後も輝れるや 小説に出てくる「酔所独来(すつとこどつこい)」で飲めぬ日本酒ちびちびやりたい 尾野真千子を泣かしてしまへりどうしやうもなき男なる石川啄木 イルミネーション映りこみゐて何気なく見し文字盤は冬の星空