2015-10-01 ■ 短歌人(月例作品) 短歌 残生お見舞ひ 伊波虎英 バカ犬がまた吠えてゐてこの町の気温きやんきやん朝から上がる シャンプーと同じ香りの歯みがきで磨かるる歯に脳はおどろく 残生お見舞ひ申し上げます 夏空に定形外のしろき雲わく 愚策なるプレミアム付き商品券なれども愚民のわれは利用す 日用品、日々の食費に消えてゆくプレミアム付き商品券は 情けなく思へることのこの頃は多き母なる国を愛せり そらにみつやまと我が国につぽんを人に見立てば稀勢の里なり アスファルト道路の熱を撲ちやまぬゲリラ豪雨は神の涙か