DIES IRAE (8)  伊波虎英


秋冷の朝に触れたる一切は指よりわれを墓石となす


校庭に少年たちは崩れゆく未完成なるピラミッドとして


一面に咲くコスモスが一様に揺らぐ一億総活躍と


何の終はりをわれに告ぐるや校庭をはみだして鳴るチャイムの音は