2013-12-02 ■ 短歌人(月例作品) 短歌人(エッセイ) 短歌 文章 年末恒例題詠◇わたしの愛読書 宗教で囲へば逃げてゆく神のあかんべえする桃色の舌 二十年前に手にした遠藤周作の『深い河(ディープ・リバー)』 には、学生時代に親しんだ彼のこれまでの作 品(キリスト教系の学校に通っていた僕にと って遠藤周作の数々の作品はある種救いであ った。)や宗教観が凝縮されていて、以来何度 も読み返している。また、この本がきっかけ でインドに興味を持つようになり、数年後、 インドのヴァラナシを訪れた。(伊波虎英)